ノート

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「赤くなんかなってないっ!」 「このツンデレー」 私の反応が面白いのか、南香は余計につついてくる。 「まあ?明日から夏休みですし、いろいろ楽しみにしましょうかねえ?」 南香はニヤニヤ笑いながら、教室を出た 「…夏休みだからって…何もないよー………」 騒がしい教室で一人呟いた 「お! 染岡!いい所に」 「先生、なんですか?」 少し、嫌な予感 「これ、理科準備室まで、よろしく!」 ドサッと置かれた、沢山のノート 「…一人で、ですか…?」 「お前しかいないし、じゃ、頼んだぞー」 居なくなった先生を尻目に、教室を見渡す 騒がしかった教室は気付けばもぬけの殻だった
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