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しかし、里奈とヒメが攻撃をしてくれていた為、煉はヨーヨーをほどく時間ができた。
ヨーヨーをほどいた煉は刀を構え、マイクのヨーヨーに警戒する。
「皆さんは早く上へ!!」
すると、アミルダが両手に剣を持ちマイクに襲いかかる。
マイクはその剣をヨーヨーの隙間で防ぐが、アミルダの力が強いのか僅かにマイクが押されていた。
「いや、みんなでかかれば倒せるかもしれない!!」
煉はそう言ってアミルダの言葉を拒否する。
里奈、ヒメ、ルイ、アミルダ……煉はまだ戦力に数える程回復していないが、4人もいればマイクを圧倒できる筈。
むしろ、マイクを倒さなければそう易々と屋上へは上がらせてくれないだろう。
「駄目です! 行ける時に行かなければ、後で何かあった時……」
「ここで倒さないとどのみち追われる! なら数が揃ってる今しかないんだ! 沙助、ごめん!」
沙助の体力は既に限界に近いが、それを分かった上で煉は《風の刃》をマイクに放つ。
しかし、マイクはアミルダをやり過ごすとヨーヨーで鎌鼬を消してしまう。
「私がこいつを倒せば!」
間髪入れずにアミルダが剣でたたみかける!
やはり、アミルダも強い。
華麗な剣技に合わせ、女性とは思えない程の力にマイクもヨーヨーで受け流すばかりで反撃できずにいる。
その隙を突く為に里奈とヒメが走り出す!
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