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弾を放出しきった機関銃はマイクの肩の中へと収まる。
勿論、ルイも無傷。
マイクが不適な笑みを浮かべると、ルイも防いでやったぞとでも言いたげに笑みをこぼす。
「うわ!?」
「お兄ちゃん!?」
ルイの背後にいた煉は再びセイバーナイトに囲まれ襲われていた。
ルイはすぐさまその圧倒的身体能力で次々に拳や蹴りを叩き込みセイバーナイトを追い払う。
「くらえYO!!」
「う!?」
その隙を突かれた!
ルイの脇腹に放たれたヨーヨーがめり込む!
そのままルイは吹き飛ばされ壁に叩きつけられた!
マイクとは一対一なら勝てる自信があるルイ。
しかし、その間に煉が襲われてしまえば守りにいかなければならない。
沙助と煉自身の体力が無い今、属性を使えないセイバーナイトにすら押されてしまう。
そんな煉を守りにいけば、その隙をマイクは見逃さない。
「(神話具現を使えば……いやでも)」
壁の瓦礫から現れたルイは埃を払うとマイクを睨む。
神話具現を使えば現状は打破できる。
しかし、体力を限りなく消費する神話具現を使う、それは同時に煉同様ルイも弱体化してしまう。
「(どうすれば……)」
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