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「《モード・超速回転針(ド・リ・ル)!!》」
ジルの持つ巨大な針が高速で回転し始めた!
「これでさっきの鎧を纏った攻撃は効かねぇ!! 鎧ごと削ってやるからなぁ!!」
鎧とは里奈の卯化の漆黒の炎の硬質化のことだろう。
しかし、見た限りでは確かに効きそうにもない。
というより、敵に援軍が現れ更に状況は悪化する。
「うらあああぁぁぁ!!」
「ちょ、ジルさん!?」
「ぬお!?」
そのドリルと化した巨大な針を横に振るジル!
里奈はすぐにしゃがんでかわしたが、セイバーナイトとゴッドナイトが吹き飛ばされる!
仲間のセイバーナイトなど今のジルにはどうでもいいようだ。
「さぁ、死ね!! すぐ死ね!! 穴空けて死ね!!」
ジルはその巨大なドリルを里奈に向かって突き出す。
里奈は横に跳んで避けると、両足に朱い炎を宿し、一瞬でジルの懐に飛び込む。
「《灼撃(シャクゲキ)》!!」
朱い炎と蒼い炎による渾身の蹴り!
をジルの脇腹目掛けしようとしたが、脇腹から無数の針が出現し、なおかつそれがドリルのように回転し始めたのだ。
「く!」
里奈は一瞬でジルと距離を取る。
やはり、卯化しかない……
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