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アミルダは四方八方から襲いかかるセイバーナイトをやり過ごしながも、現状打破の策を考えていた。
しかし、殆ど思い浮かばない。
最終手段としては……
「(私一人を残し皆さんには退却してもらう……)」
もはや、施設の破壊やダークナイトの壊滅どころではない。
無茶だったのだ。
余りにも無謀だったのだ。
どうしようもない戦力の差はもはやどう足掻いても埋めることができない……マイクを倒さない限りは。
なら、自分の命を懸けて子ども達を逃がす。
アミルダの頭の中は既にその思いで満たされていた。
「(ルイに会えた……イアスも生きていると分かった……それだけでもう満足だ)」
アミルダは床に両手をピタリと付ける。
すると、床から無数の刃物が出現しアミルダを包んだ。
護る!!
希望を未来に繋ぐのが今の私の使命!!
アミルダを包んでいた無数の刃物は真ん中を境に分かれる。
左右に分かれた無数の刃物は翼のようにアミルダの背に佇む。
「《モード・刃の護り神(トランシャント・デュー・デ・プロテクション)》」
卯化の発動!
更に、床から生えるように出現した二本の巨大な大剣を両手で掴み身構える。
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