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「まずは!!」
アミルダは大剣をそのまま振り下ろす!
その大剣の刃先が描いた縦線が空間を切り裂き、紫色の空間から数え切れない程の刃物が高速で飛び出す!
「ちぃ!!」
その刃物は全てジルに向かって放たれたが、巨大なドリルで防ぎなんとかやり過ごす。
「へぇ……あんたも卯化を使えるんだねぇ……」
「今です、木村さん!! 今はとにかく逃げてください!!」
ジルの嘲笑を無視し、里奈にそう指示するアミルダ。
しかし、里奈は首を縦には振らない。
「でも、逃げ道なんて!」
「私が作りますから皆さん逃げてください!!!!」
もはや叫び。
それ程この子達は死なせてはならないと思ったのだ。
「どけえぇぇぇ!!」
エントランスホールから外に繋がる出入り口、そこに群がるセイバーナイトを翼の刃物で一掃する。
そうすることで、外への道が開けた。
逃げるなら今しかない!
「早く逃げて!!」
「クソ甘なんだよ、カスが!!」
外への出入り口が床から出現した沢山の大きな針で防がれる。
アミルダは咄嗟に刃物を放つが、その針は回転し始めアミルダの刃物を弾いてしまう!
逃げ道が一瞬で塞がれたのだ!
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