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アミルダは顔を歪める。
その時だ。
またもやエレベーターのドアが開かれた。
「さて、手を貸そうか?」
そこから現れたのはアミルダ達の味方ではなく、その逆。
悪化する状況を加速させるように現れたのはフィスタだ!
「マイク! お前はルイをやれ。私は斎藤 煉を始末する」
そう言いながら悠長に煉に向かって歩き出すフィスタ。
「久方振りに動くぞ、《クレイモア》」
「了解でっせ、旦那ァ!!」
フィスタは歩きながらも、クレイモアと呼ばれる武器猫に手をかざした。
そして具現化したのは茶色いロンググローブ……しかし、腕の部分には鉄の装甲、いわゆるガントレットと呼ばれる腕の鎧だ。
フィスタはそれを両腕にはめ、尚も歩いて行く。
ルイは煉を庇いながらマイクと戦っていて、煉はセイバーナイト相手に苦戦していた。
余りの勢力差にフィスタの歩みを止める者はいない。
アミルダと里奈はジルに、ヒメはセイバーナイトに、ルイはマイクに足止めされている。
「斎藤 煉……お前はこの基地をいつでも潰せると言ったな。あれ程の屈辱は無かったぞ。だから、お前は殺さず徹底的に苦しめてゆっくりと逝かせてやろう。怖いか? 命乞いでもするか?」
歩きながらそう言ってきたフィスタ。
「く! 命乞いなんかするもんか!!」
セイバーナイトを押しのけ、フィスタに向かって一直線に走り出す煉!
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