◆ベースシグレータ攻略戦!!◆

102/103
前へ
/541ページ
次へ
すると、フィスタは左手を煉の腹部にピタリと付けた。 「うっ!?」 と同時に煉の腹部に刀で斬りつけられたような傷ができる! 意味が全く分からない。 フィスタは刃物など持っていないのに、確かに煉は斬られた。 「私への攻撃を君への攻撃に変えたのだ……理解できないか?」 フィスタは煉を蹴り飛ばす! 蹴り飛ばされた煉は転がるように受け身を取り、なんとか体制を整えた。 刀と鞘を構えながら、ゆらりと構えるフィスタを睨む煉。 「錬金術というものを知っているかね? 物質を質量はそのままで別の物に変える技術だ。そんなものはこの世に存在しないが、私の能力はそれを強力にしたものだ」 「錬金……術」 「質量、形状などのあらゆるルールを無視し、私の手に触れた物を同系統の物に変換する能力……それこそ科学の頂点に位置する能力、属性具現()。私にぴったりだと思わないかね?」 それがフィスタの能力! 生物以外の物をほぼ自由に変換する能力だ! フィスタの個性が反映されたその属性は、かなり凶悪な力だ。 聞いただけではイマイチピンとこない能力だが、対峙すれば分かる。 つまり、あの両手はあらゆる属性を無効化してしまう。 更には反撃に利用させることもできる。
/541ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3355人が本棚に入れています
本棚に追加