◆孝地VS門白姉妹◆

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何処に銃弾を飛ばそうが印を辿り、正確に狙ってくる。 追跡する銃弾程怖いものはない。 「さぁどうする? 次は必然的にこめかみだよ? つまり死ぬんだよ? 降参した方が身のためなんだけどなぁ」 「へ、馬鹿言うな。降参なんか間違ってもしねぇよ」 「あはは! 随分と強気だね、弱いクセに」 姉妹の言葉に孝地の眉がピクリと動く。 「俺が弱い……?」 「だってそうじゃん。 弱いから斎藤お兄さん達と一緒に戦わないんだよね? 足手まといって分かってるんでしょ?」 姉妹に図星を突かれる。 それは孝地自身が一番分かっている。 自分自身を責める程、泣きたくなる程分かっている。 煉達はきっと孝地のことを弱いとは思っていない。 けれど、孝地にとっては煉達は既に遥か高みにいる。 一緒に戦いたい。 隣で戦いたい。 役に立ちたい。 自分を導いてくれた恩を報いたい。 何度も……何度も何度も何度もそう願ってきた。 「そんなのはなぁ……俺が一番分かってんだよ」 孝地は弱々しくそう言った。
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