◆セインVS緋乃◆

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ひょうたんのような形をした巨大なプール。 そのプールを挟みセインと緋乃は睨み合いをしていた。 遥か前方には三人の緋乃、一人は本物だろう。 「敵は幻影と泡の使い手。幻影を消していけばいずれは本体に辿り着く筈だ」 「冴えているな、セイン」 「だろう?」 肩に乗るオルガンとそんなやり取りをするセイン。 そう、緋乃の能力から考えて致命傷となる攻撃は来ない。 ならば緋乃の行動に惑わされず攻めに徹していれば勝てる筈だ。 「では、ゆくぞ!」 「ええ、どうぞ」 一瞬! まばたきの一瞬よりも早くセインの右拳は左の緋乃を捉えていた。 しかし、手応えがない。 どうやらハズレのようだ。 「ならば!」 隣にいる緋乃に会心の回し蹴り! しかし、それも幻影! 「残るは本体!」 「上を気にした方がいいかと」 「Why!?」 何故? と言いながらも上を向くセイン。 すると、上空から幾つもの巨大な鉄骨が降ってきていた!
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