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「やっぱり美奈か……」
煉がそう呟くと、美奈は煉の隣に座り星空を一緒に眺める。
「ちょっとリアクションが薄いね……もっと驚くかと思ったのに」
苦笑いしながら話す美奈。
煉も再び星空に視線を移すと、微笑んだ。
「前に里奈が心の中で美奈に会ったって言ってたから、ちょっと予感はしてた。里奈の属性具現が二つあるのは美奈が関係してるんじゃないかなって。なにより雰囲気が美奈だった」
「雰囲気で私達を見分けるとは、流石は煉君。属性具現が二つなのは里奈ちゃんが空手による自信と守る気持ちを持ってたからだよ。私は多分関係ない」
「そっか……」
煉は美奈の方を向くと、軽く頭を下げる。
「美奈、あの時はごめ……」
しかし言い終わる前に美奈が左手の手の平を煉に向けた。
その先は言わなくてもいいと言わんばかりにだ
「私は何も恨んでないよ。煉君が心を閉ざしてたのは仕方ないことだしね。それに、今はもっと大事な話があるの」
美奈は真剣な表情を煉に向けてきた。
「私が武器猫について何処まで知ってるか……煉君は知ってる?」
「いや、里奈が言ってた美奈が武器猫と関わってたぐらいしか……」
「そっか……じゃあ、武器猫がどうやって生まれたとか……神の猫とか……ダークナイトの創立者については?」
「それは知ってるよ。僕のお父さんとお母さんがダークナイトを作ったことでしょ?」
煉は悲しい表情をしてそう言った。
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