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「…………」
オルガンが武器になるのを嫌がっていたのが、すごく分かった緋乃。
確かに見ていて恥ずかしいし、なによりパートナーが馬鹿な言動をしているのが痛々しい。
「まぁ、なら二度と武器になれないようにしてあげますよ……《百影(ヒャクエイ)》」
セインの周りに沢山の緋乃の幻影が現れる!
セインが馬鹿になろうが、緋乃には関係ない……これは命懸けの戦いなのだから!
「フハハハハハ!! 見せてやろう、我の神なる剣術……《シャイニング・ゴッド・ブレード》を! くらえぃ!!」
セインが消える!
と同時に緋の影が一つ消えた!
早い……セインは光速で移動し緋乃の影を斬り伏せていく。
目で捉えることはできず、辛うじて見えるのはセインが光らせているジャムザルの光の軌跡。
「なら、これは?」
「!?」
沢山の緋乃が沢山のセインに変わる!
本物のセインは無数のセインが現れたことにより驚き一端静止した。
「な……神なる我が沢山いるだと?……」
「幻だということは分かっているな?」
「いや、あれは幻ではない! 神なる我は神なる分身により神なる世界征服を達成しようとしてる……そうに違いない!!」
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