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「馬鹿者!! 意味が分からんぞ!!」
そう怒鳴るオルガン。
しかし、そんなオルガンの怒声は無視しセインは一番近くにいたニコニコしているセインに駆け寄る。
「フハハハハハ!! 我が分身よ!! よくぞ分身した!! これから皆で神なる世界征服をしようではないか!!」
「おおー!!」
セインの言葉で偽物のセイン達が拳を上げそう叫ぶ。
元々セインは緋乃の幻に引っかかっていた。
武器を持ったとしても馬鹿は馬鹿のままらしい。
「しかし、こんなに分身していると区別がつかん。神なる頭脳を持っている我でも見分けがつかないからな。だから我が名前をつけてやろう。まず貴様は《ゴッド・ニコニコニコラス》」
セインは目の前でニコニコしているセインを指差しそう命名する。
次におどおどしているセインを指差しズバッと告げた。
「貴様は《オードリー・ゴッドバーン》。貴様は《ゴッドブラウン管》。貴様は《シャイニング・ゴッド・カーニバル》。貴様は《あの日の神なる我の思い出》。貴様は《神なる我の上半身》。貴様は《神なる我の下半身》。貴様は《我の上腕二頭筋》」
「戦えェェェ!!!!」
名前を命名していくセインにオルガンはそう怒鳴りつけ、思いっきりジャムザルを振動させる。
それにより、セインは振動するジャムザルに気づきようやくある疑問を持った。
「む? おい、何故我の分身は美しき《スーパーゴッド・ジャッジメント・ファイナルカリバー》を所持してない?」
「しまっ……」
痛恨なる緋乃のミス!
しかしセインは……
「フハハハハハ!! 見事な神がかった忘れ物だな!! 普通は忘れない武器を忘れるとは……やはり我は神を超越したぁ!!」
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