◆セインVS緋乃◆

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「……………」 呆れて物も言えない……オルガンと緋乃はまさにそんな状態であった。 これはセインの言う通り、ただの馬鹿ではなく、神なる馬鹿だ。 「さぁ!! まずはあのハッタリ女を神なる技で退治しようではないか!!」 セインがそう言った時だ! 背後からセインがいつの間にか持っていたナイフを振り上げた! 「む!?」 躊躇いもなく振り下ろされたナイフを間一髪かわすセイン。 しかし、次々と周りのセインがナイフを持ち襲いかかってくる。 「どうした我の分身よ!! 反抗期なら既に三回経験したではないか!! 待て!! 冷静に話し合おう!!」 セインはそうなだめようとするが、偽物セインは次々とナイフを振ってくる。 「しょうがない。ならば我の神なる叱責をくらえぃ!! ゴーーーーッド!!!!」 まるで反抗期で暴走する子供を鎮めるかのように、光速でビンタを浴びせたセイン。 しかし、勿論偽物セインに実体は無い為、セインの光速ビンタは空を切る。 「な、なに!?」 そして、ようやくセインは気づく! 「ま、まさか幽霊……なら貴様ら、あ、いや、あなた達は我の先祖達!?」 「もう病院へ行け!! 精神科のな!!」 そう怒鳴ったオルガンは最終手段を取る。 今のセインを鎮めるには……やはりアレしかないのだ。
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