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「では、参ります」
そう言ってプールを迂回しこちらに歩いてくる緋乃。
先手必勝……オルガンも攻める為に走り出す。
「ぬおォォォ!!」
自分自身であるジャムザルを振り上げ、緋乃に向かって振り下ろす。
しかし、扇子でいとも容易く防がれてしまった。
「ならば!」
右足を緋乃の脇腹目掛け加速させる。
しかし、緋乃はそのセインの右足を左腕で抱えた。
「足がお留守ですよ?」
「ぬお!?」
緋乃に左足を蹴られ横に転倒してしまったオルガン。
すると、緋乃はいつの間にか持っていた身の丈程の大剣を振り下ろす!
オルガンは慌てて転がり大剣をかわすが、かわしてから気づく。
大剣も幻だと。
「がっは!?」
かわしたオルガンに緋乃は接近し、腹部を爪先で思いっきり蹴り飛ばされる。
幻だと分かっていても咄嗟の状況では体が反応してしまう、オルガンも分かってはいるのだが……
「これは効きますよ」
拳銃を所持している緋乃は迷わず引き金を引く。
オルガンは咄嗟に目をつぶってしまうが、勿論幻だと分かっていた。
それが隙となり今度は顔面を蹴られてしまう。
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