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オルガンはその痛みで武器を手放してしまう!
すると、ジャムザルは猫の姿に戻りセインへの洗脳は解けた。
「!!」
洗脳から解けたセインは目の前に緋乃がいて防衛本能が働いたのか、無事な方の右足で緋乃の腹部に膝蹴りを叩き込む!
「うっ!?」
「オルガン!」
セインの指示でオルガンはすぐに肩に飛び乗る。
すると、すぐに光速で緋乃と距離を取った。
「ぐっ! あああぁぁぁ!」
動いただけで左足と右腕に激痛が走る。
攻撃されていたことを知らないセインは痛みで顔を歪ませた。
どうやら、自分は洗脳されている間にかなり追い詰めてられたことを理解したセイン。
「す、済まないセイン」
「いや、謝るのは私の方だ。また暴走してしまったからな。今回は大丈夫だと思ったんだが……」
「せめて精神科の病院に行ってから武器を具現化してくれ」
「うむ」
セインは頷くと、状況を把握しようと思考を働かせる。
何故だか身動きが出来ない程のダメージを負っている自分と、無傷の緋乃。
状況は最悪だ。
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