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「?」
天にかざしたセインの左手に一筋の光が集まる。
一筋だけでなく何処からともなく光がセインの左手に集まっていく。
「!?」
緋乃は見た。
近くの家から光の線がセインの左手に集まったのを。
セインは世界中から光という光を集めているのだ!
セインの左手には今や無数の光の線が集まっていき、その集まった光がセインを包んでいく!
「んな!?」
突然辺りが暗くなる!
セインは太陽の光さえもその体に吸収していく!
全ての光を集め終えたセインは、球状の光に完璧に包まれた。
もはや光源はセインだけであり、セインが全てを照らしている。
緋乃はセインのその余りの眩しさに目を開けられずにいた。
すると、セインを包んでいる光の球状がふわりと浮き始めた。
それはどんどん上昇していき、ある程度の高さに到達するとピタリと止まった。
「我の卯化はそれ自体が我の属性の唯一の攻撃技なのだ」
「!?」
セインを包んでいた光が左右に分かれる。
その集めた光は超巨大な翼となり全てを照らしていた。
背に光の翼を生やしたセインの姿はまるで天使……いや天から降臨した神の如く!
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