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時間は少し前に戻り、激しい戦いが繰り広げられるエントランスホール。
アミルダはフィスタに今まさに殴られようとされている煉を目視した。
しかし……
「オラオラァ!! へばってんじゃねぇよ、カスが!!」
「!?」
気品の欠片も無い言葉を連発するジルが巨大なドリルを振り回している。
アミルダと里奈は防戦一方だ。
里奈が属性を温存したいのか、卯化を使わず避けに徹している為アミルダはサポートに回り里奈に攻撃が当たらないように防戦しているのだ。。
すぐにでも煉を助けたいのだが、ジルがそうさせない。
「くそ!」
里奈も煉を助けに行きたいが、ジルが邪魔だ。
しかも、属性具現を温存したいが為に避けに徹し、それがアミルダの枷になっていることも分かっている。
しかし、余り卯化を多用するわけにはいかない。
この後にはイアスと戦わなければいけないのだから。
「どうしたどうしたァ!? アタイにビビってんのかい!?」
そんな訳あるか! と叫びたいアミルダと里奈だがなんとかこらえた。
とにかく何かこちらもアクションを起こさないと現状は打破できない、それに煉も助けにいけない。
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