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マイクは走りながら、機械化させた体中の至る所からハッチを開き沢山の銃口や小型ミサイルを覗かせる。
そして、それを全て発射した!
「無駄!」
無数の銃弾やミサイルは見えない壁のような物に遮られルイには後一歩で届かない。
《無》の能力を発動したのだろう。
しかし、マイクは依然と接近してきていて、靴の裏にスケートシューズのように刃物が生えた右足を突き出してきた。
しかし、それも見えない壁に遮られる。
ルイに対するあらゆる攻撃は無効化してしまうのだから。
ルイは掴んでいたヨーヨーを手放すと右腕に巻きついているヨーヨーをすぐにほどく。
そして、それを掴み今度はルイがヨーヨーごとマイクを振り回し、ヨーヨーを放り投げマイクを壁に激突させる。
機械に肉体的ダメージは無いため無傷だろう。
だが、その隙にルイは煉を見る。
「お兄ちゃん!!」
今まさに煉が殴られようとしている。
すぐに助けに行こうとしたが、いつの間にか右足にヨーヨーが巻きついていた。
「しつこいな!! 《サンダー・ボルト》!」
右手を振り稲妻をマイクに向けて放つが、マイクに電撃は効かない。
しかし、マイクは横に跳び稲妻を回避する。
電撃は効かないが電撃による熱は別だ。
「我が儘で世界は救えない」
「!?」
アミルダ、里奈、ヒメ、ルイがフィスタの怒気が込められた声を聞き煉の方を見た。
その瞬間、拳が振り下ろされる!
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