3355人が本棚に入れています
本棚に追加
その時だ。
茜の前方からマイクが走ってきていた。
ルイを無視し、標的を茜に変えたのだろう。
しかし、茜の前に二人の黒スーツ姿の男性が立つ。
二人は体格が物凄く良くサングラスをかけていて、その容姿はまるでマフィアだ。
「茜さん、ここは俺達が」
二人の内、ニット帽を被った男性がそう言うと、ローラーシューズを履いた短髪の男性がマイクに向かって走り出した。
短髪の男性がその走った勢いのまま回し蹴りを放つが、マイクは寸前で後方に跳びかわす。
「……?」
回避した筈のマイクの服が斜めに裂けていた!
「よく避けたな。属性具現……俺の蹴りはあらゆる物を裂く」
そう言った男性が高くジャンプすると、先程のニット帽を被った男性が両刃剣を振り下ろす!
「属性具現!!」
真っ赤な炎がマイクに向かって放たれたが、マイクは横に跳び回避する。
やり手の二人を前にするマイクは、この上ない狂ったような笑みを浮かべていた!
その間に、フリーナイトの人達がジルやセイバーナイトの相手をし里奈達は煉の所に集まる。
ルイもすぐに煉の側へやってきた。
すると、茜の隣にまたもや黒スーツ姿のマフィアのような容姿をしたスキンヘッドの男性がやってきた。
「茜さん。話ならこの中で……属性具現」
スキンヘッドの男性がそう言って両手を床に着けると、茜や煉達の周りに立方体の半透明の壁が現れる。
最初のコメントを投稿しよう!