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「この中は隔離された空間です。俺達で出来るだけ保たせます」
スキンヘッドの男性がそう言うと、マイクと互角に戦う二人の男性の方を見た。
「流石、時ちゃんに鍛えられただけのことはあるね、いい属性持ってんじゃん。あのヨーヨー君強いから出し惜しみはしない方向でお願い」
「分かってます」
スキンヘッドの男性とのやり取りを終えた茜は煉達の方を向く。
「茜ちゃん!」
「おおー、ルイちゃん!」
茜に嬉しそうに抱きつくルイ。
茜もルイの頭を撫でながら微笑んでいる。
「助かったよ、茜ちゃんが来なかったら退却を考えてたから」
「ふむふむ、まぁ見た感じ結構無茶な戦いをしてるもんね。一応聞くけど、煉ちゃん達の目的は?」
ルイの頭を撫でながらも真剣な表情を向けてきた茜の問いには煉が答えた。
「セイバーナイトの施設を破壊するつもりです。あいつら武器猫を軍事力にするつもりで……」
「あちゃー……」
煉がそう答えるのを分かっていたのか、茜は全て聞き終える前に困惑した表情になる。
そして、困ったように後頭部に右手をやりながら茜は話を続ける。
「武器猫関係の機械は全部神の猫に作らせた物だから簡単には、ていうか物理的には破壊出来ないよ」
「え!?」
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