◆爆誕!!◆

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「それで? 屋上にヘリが見えたけど、あれは敵? 味方?」 茜が言っているのは、ダークナイトの本拠地へ行くのに利用するヘリのことだろう。 煉は勿論ヘリは味方だということと、これからの行動を簡潔に茜に伝えた。 すると、茜は険しい表情になり普段見せないその表情に煉はたじろぐ。 「ダークナイトの本拠地に……ね。それは冗談?」 「本気です」 そう茜に伝えると、茜は眉間にしわを寄せる。 「そう……なら言っておくけど。イアスっちとカル君、あと《月》の使い手はかなり強いよ。卯化が使えるから……程度の気持ちでは絶対に勝てない。はっきり言って君達とはレベルが違う」 そんなことは分かっている。 そう煉が言い返そうとするが、茜が表情を変えずに話を続ける。 「私はイアスっちとカル君のことなら知ってるけど、あの二人は君達と背負ってるものが違い過ぎる。彼らは属性の経験値は勿論……覚悟も違う。そういう境遇で生きてきたから、君達には到底辿り着けない遥か高みのような存在だよ。それでも……行くの?」 念を押すように問いかけてくる茜。 しかし、煉は迷いなく答えた。 相手がどれだけ強かろうが、どれだけのものを背負っていようが、どれだけ覚悟があろうが……立ち向かわなければならない。 終わらせなければならない。 「はい……行きます。それに僕には里奈や泰陽、ヒメ、孝地……仲間がいます。沙助がいます。だから、負けません」
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