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煉達は階段を駆け上がって行った。
マイクから一旦距離を取った茜は振り返らずに笑みを漏らす。
「全部終わったら飲みに連れて行ってやる。あ、煉ちゃん達はまだ未成年か」
茜は一応成人だ。
しかし、そんなことよりもまずは目の前の強敵をなんとかしなければならない。
前方に立つマイクの隣にフィスタが並ぶ。
かなり怒っているようだ。
「貴様らぁ……楽に死ねると思わないことだな!」
「クク……クッククク」
マイクとフィスタ、いずれも一筋縄ではいかないだろう。
そんな二人を目の前にしても茜は余裕の表情だ。
「二対一か……なかなか面白い展開じゃん」
「いや、二対二ですよ」
茜の横に並ぶアミルダ。
すると、獲物を横取りされまいと茜はアミルダを睨む。
「足手まといはいらないよ、お姉さん」
「ここは子供の来るところじゃありませんよ? お嬢さん」
何故か睨み合う二人。
そんな二人の前方では戦闘態勢に入るフィスタとマイク。
「マイク、こいつらの始末にいくら時間を割こうか」
「クッククク……ゴフンダ」
五分で始末すると言われて、茜とアミルダは黙っているわけがない。
勿論、二人も武器を構え敵を睨む。
「あら、結構控えめなんですね」
「じゃあ、こっちは三分だね」
茜&アミルダVSマイク&フィスタ!
遂に決戦!
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