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崩れ落ちる階段。
「早く上がって!! このままじゃ煉達も落ちるから!!」
「くそ!」
里奈の訴えに、煉達は悔しそうに頷くと階段を駆け上がる。
ジルは里奈だけを標的にしているらしく、煉達を気にしていない。
ジルは巨大なドリルを構えたまま里奈を上から見下ろしている。
「ハ! やっとサシでやれるな!」
「もう半端なことはしない……ここであんたを倒す!」
里奈は背から朱い炎と蒼い炎を勢いよく燃え上がらせる。
それはまるで里奈の闘志を表しているかのようだ。
「やれるもんならやってみなぁ!!」
ジルはドリルを猛回転させ、突っ込んできた!
里奈はそれを見据えたまま朱い炎を宿した両手を広げる。
「風穴空けたらぁ!!!!」
「っ!!」
里奈の目前に迫るドリル。
里奈はそのドリルの先端を両手で掴んだ!
「なっ!?」
「ーーっ!!」
ドリルの摩擦で高熱を帯びる両手。
里奈は激痛に顔を歪ませながらもそのドリルを進ませない。
「止まる訳がねぇだろが!!」
「いっけぇぇぇ!!」
両手に力を込める里奈!
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