◆爆誕!!◆

17/27
前へ
/541ページ
次へ
崩れ落ちる階段。 「早く上がって!! このままじゃ煉達も落ちるから!!」 「くそ!」 里奈の訴えに、煉達は悔しそうに頷くと階段を駆け上がる。 ジルは里奈だけを標的にしているらしく、煉達を気にしていない。 ジルは巨大なドリルを構えたまま里奈を上から見下ろしている。 「ハ! やっとサシでやれるな!」 「もう半端なことはしない……ここであんたを倒す!」 里奈は背から朱い炎と蒼い炎を勢いよく燃え上がらせる。 それはまるで里奈の闘志を表しているかのようだ。 「やれるもんならやってみなぁ!!」 ジルはドリルを猛回転させ、突っ込んできた! 里奈はそれを見据えたまま朱い炎を宿した両手を広げる。 「風穴空けたらぁ!!!!」 「っ!!」 里奈の目前に迫るドリル。 里奈はそのドリルの先端を両手で掴んだ! 「なっ!?」 「ーーっ!!」 ドリルの摩擦で高熱を帯びる両手。 里奈は激痛に顔を歪ませながらもそのドリルを進ませない。 「止まる訳がねぇだろが!!」 「いっけぇぇぇ!!」 両手に力を込める里奈!
/541ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3355人が本棚に入れています
本棚に追加