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「はぁ! はぁ! 無駄に長いんだから!」
階段を駆け上がっている里奈の視界に屋上に繋がるドアが入ってきた。
ドアノブを捻りドアを開けた瞬間、強風が里奈を襲う。
「里奈!」
「風強いっ……」
その強風はヘリのローターが回っているから起こっていて、ローターの音が耳を塞ぐ程大きい。。
つまり、もう出発準備は整っている。
里奈は輸送ヘリの搭乗口の前にいる煉に駆け寄った。
「あの針の女の人は!?」
「あたしが倒したよ!!」
ローターの音により、半ば叫ぶように話す二人。
「早く行かないの!?」
「まだセインさんが来てない!! それに他に戦力になりそうな人も来るかもしれない!!」
ダークナイトの主力は隊長三人にリーダーと四人、しかし、こちらは煉、ルイ、里奈、泰陽、ヒメの五人しかいない。
これでは殆ど一対一で勝たなくてはいけなくなる。
「せめて後二人ぐらいは欲しいよ!!」
「心当たりでもあるの!?」
「ない!!」
「じゃあ、待ってる意味ないじゃん!!」
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