◆爆誕!!◆

26/27
前へ
/541ページ
次へ
「早く出して!!」 煉と里奈は飛び込むようにヘリに乗り込むと、美雪の執事の一人である運転手にそう叫んだ。 すると、ヘリは床から離れゆっくりと上昇していく。 しかし、針の迫るスピードの方が早く圧倒的に間に合わない! 「やっぱりあたしが降りて……」 「もう空中だっての!! 危ねぇよ!!」 飛び降りようとする里奈を泰陽が慌てて止める。 「ハッハハハ!! スクラップになりなぁ!!」 「やばい!!」 誰もが迫る針に串刺しにされる自分を想像した瞬間! 巨大な大木がホテルの屋上まで急成長し、その大木から無数のツルが針にまとわりつく。 「なに!?」 「待たせたな、煉!」 針の伸びる勢いは弱まり無事ヘリは上昇していく。 そして大木の頂上、生い茂る草木の上には草部の姿。 「草部!!」 「本当は一緒に行ってダークナイトをぶん殴りたかったが、仕方ねぇから譲ってやるよ! その代わりぜってーに倒せよ!!」 草部が親指を上に突き立てそう言ってくる。 煉も搭乗口から身を乗り出し笑顔で親指を上に突き立てた。 「ぜってーに倒してくるよ!!」 「ああ、男と男の約束だかんなぁ!!」
/541ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3355人が本棚に入れています
本棚に追加