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「《アカネメテオォ》!!」
そして、その球体をマイクにむけて放つ茜。
泰陽の属性を真似したその技は《サン・メテオ》に酷似している!
勿論、マイクもすかさず避けようとしたアミルダが投げてきたナイフが顔面に当たり一瞬の隙が生じる。
機械化していてナイフは刺さらないが、その隙に炎の球体がマイクの目の前で大爆発を起こした。
「アッハハハ!! やっぱりお姉さんは必要なかったよ。こんな奴ならあたし一人でも充分だね」
「あなたの実力は認めますが、私はあなたより劣っているとは思ってませんから」
そんな余裕な態度を見せつける二人の前方、爆発による煙が晴れた場所にはボロボロのマイクが両膝と両手を地面についていた。
「ゴホ……ハァ……ハァ」
「ま、マイク!? 大丈夫かYO!!」
二人を睨みつけるマイク。
フィスタはいつの間にか消えていて、一人で相手をしていたのだ。
「やっぱあたしって天才かつ最強だね……ていうか負ける根拠も見当たらないしぃ? そろそろセイバーナイトぶっ潰して煉ちゃん達の救援に向かおうかな」
そう言って不適な笑みを浮かべる茜。
「私も加勢しなくては。ダークナイトを少年少女達だけで攻略するのは難しいですから」
アミルダもそう言ってナイフを出現させ、それを握る。
やはり、茜もアミルダも強い。
それはマイク自身も痛感していた。
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