◆自由VS支配 Episode:マイク◆

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家では怒鳴られ、学校では虐められ、しかしそれはヨーヨーで遊ぶということの代償なんだと割り切ればマイクは耐えられた。 そんな数日が過ぎ、いよいよ大会当日。 勿論大会で勝つ為に更に練習を重ねたマイク。 大規模な大会なのだが、開催地は偶然にもアメリカでマイクが自転車で行ける距離だった。 「す、凄い……」 やはりブームなのか、会場は凄まじい人の数で賑わっていた。 今回は屋外で行われ、競技の舞台となるステージも綺麗な装飾が施されていた。 迷子になりかけたが、なんとか予選会場に辿り着き受け付けを済ます。 予選の時間が来るまではヨーヨーのお店やプロスピナーの技を見たりして過ごしたマイク。 「これ、格好いいなぁ……あ、あれもいいな!」 まるで楽園。 マイクの好きな物しかここにはなく、趣味を遠慮なく話せる人が沢山いるのだから。 そして、そうして楽しく過ごしている内に予選が始まった。 「…………」 他の参加者のトリックを見たマイクは絶句した。 考えが甘かったと思い知らされる。 それ程、マイクが魅了されてしまう程みんなが上手かったのだ。
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