◆自由VS支配 Episode:マイク◆

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「え……?」 呼ばれない。 現在6人まで呼ばれたが、その中にマイクの名はない。 「7人目はアルタ・サレオン君! 予選通過おめでとう!」 やはり呼ばれない。 むしろ呼ばれる気すらない。 呼ばれた7人は確かにマイクも上手いと思った人達だ。 「8人目はロベット・ジョルソン君! いやぁ、おめでとう!」 「…………」 マイクは肩を落とした。 やはり、小学生のマイクには無理だったのだ。 確かに努力はしたが、勿論相手も努力している。 それこそ、マイクよりも長く生きている者程、練習の量では負けているだろう。 「9人目! セバート・ロウロ君! 本戦も頑張れよ!」 呼ばれなかった。 もう諦めた。 やはり無理だった。 そう強調するかのように…… 「10人目! マアル・ソーレンス君! 本戦入りだぞ!」 「…………」 "マ"という第一声に一瞬目を輝かせたが、その後に"イク・ムジカ"と続かなかった。
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