◆自由VS支配 Episode:マイク◆

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「どういうことなのか説明しなさい」 そう言われたマイクは全てを話すことにした。 お小遣いでヨーヨーを買ったこと。 それで、夜中まで練習していたこと。 大会に参加し優勝したこと。 全てを話し終えたマイクは既に泣きそうな表情。 あらゆることを想像した。 ヨーヨーが捨てられてしまうのではないか、殴られるのではないか、最悪自分は捨てられるのではないか…… マイクの話を眉間にしわを寄せて聞いていた父親。 ため息を吐くと右手を振り上げていた。 「うっ」 咄嗟に目を瞑るマイク。 殴られる! 怒られる! 宿題を増やされる! 様々な負の思考が頭を巡り、全てを覚悟する。 しかし、マイクにとって予想外な事態が起きた。 殴る為に振り上げたんだと思っていた右手は、ふわりとマイクの頭に被さる。 そして……撫でられた。 「…………え?」 顔を上げるとそこには微笑む父親。 「凄いじゃないか、マイク! 優勝ということはお前はヨーヨーで一番だということなんだぞ!?」 「…………え?」 もう一度素っ頓狂な声をあげるマイク。
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