3355人が本棚に入れています
本棚に追加
ヨーヨーで優勝したのと、成績が一番になったことにより、学校でマイクを見る目は変わっていた。
男女共に向こうから積極的に話しかけてくれるようになった。
ある時は勉強は教えて欲しい。
ある時はヨーヨーのトリックを披露して欲しい。
マイクはそれに全て応えクラスの中心人物へと変わっていく。
しかし、それを良く思わない連中がいるのは当然だった。
「がっ!?」
腹部を蹴られうずくまるマイク。
校舎の裏でマイクは柄の悪い少年10人程に囲まれていた。
「お前、最近調子乗り過ぎ」
「ゴホ! 仕方が……はぁ……ないだろう……どう足掻いても……君達は僕に成績で勝つことはできないんだから……」
「は! 見下してんじゃねぇよ!」
「うっ!?」
また蹴られ校舎の壁に叩きつけられた。
「成績では……な。だが、お前は体力は人並み以下じゃねぇか。喧嘩だってお前は弱い……お前はいつまでも見下される側なんだよ! 」
殴られ蹴られて地に伏しても、マイクは睨むことを止めなかった。
「なんだよ、その目は!」
「おっ!?」
今に……
今に見てろ……
僕は見下される側じゃない……
僕はお前ら凡人とは違うんだ!
最初のコメントを投稿しよう!