◆自由VS支配 最強の定義◆

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「…………」 茜とアミルダは、ゆっくりと立ち上がるマイクを見て身構える。 俯いていてその表情は見えないが、彼の醸し出している雰囲気が変わった。 ピリッと空気が張り詰め、茜達は自然と表情を固める。 「オレハ……イチバンダ……ダカラ……マケナイ」 「何を言うかと思ったら……残念、あたしが一番ですから」 茜がそう言った瞬間! 俯いているマイクから凄まじい殺気が放たれる! どれほどの殺気か……それは殺気を感じた茜とアミルダが咄嗟に後方に跳ぶ程だ。 危険を感じたが故に距離を取った二人が見ている先で、マイクはヘッドホンとウォークマンを外し放り投げる。 そのヘッドホンからは大音量でロック系の曲が流れていた。 そして、マイクはサングラスをも外し投げ捨てる。 「へぇー、なかなかイケメンじゃん」 「あれがマイクの素顔ですか」 感想を漏らす二人の前方には顔を上げたマイク。 若干のつり目であるマイクの顔立ちはかなり整っていた。 そして、マイクはヨーヨーを持つ両手を胸の前で交錯させた。 するとマイクが放電し始め、その電気がマイクを纏っていく。 「止めなくていいんですか?」 「真似できるから歓迎だよ」 茜は不適な笑みを浮かべそう言った。
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