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「多用する場面など来ないことを祈りますよ。このまま畳み掛けましょう」
「そうだね」
着地したマイクに向かって走り出す茜とアミルダ。
すると、マイクが両腕を二人に向けてくる。
そしてロケットパンチのように、肘より先の腕を二人に向けて発射した。
腕と肘は鎖で繋がれているようで、茜は首を傾けアミルダはしゃがむことでなんなくそれをかわす。
「!?」
すると、射出された両手を二人に向け更にヨーヨーを発射してきた。
アミルダはなんとか反応し体を反らすことでヨーヨーをかわしたが、茜の首にヨーヨーが巻きついてしまう。
「うっ!?」
「…………」
マイクが回転し、鎖で繋がれた腕と更に伸ばされたヨーヨーごと、大きく円を描くように茜が振り回される。
そして、茜はそのまま近くのビルに叩きつけられてしまった。
茜はビルの一階の中に吹っ飛ばされたようで辺りを粉塵が舞っている。
と同時にマイクの背後に無言で接近していたアミルダがナイフを振り上げる。
機械は無敵ではない。
いくら機械とはいえ壊れることもある。
それほどの力で振ればダメージを与えられる筈！
「クク……」
両腕を元に戻したマイクは右手で自分の頭を鷲掴みした。
「んな!?」
すると、マイクは機械化された頭部を自ら右手で切り離し、アミルダのナイフは空を切る。
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