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「ハァ……ハァ……ったく」
マイクを攻撃していた刃物を集め再び翼を形成させるアミルダ。
結局全て防がれダメージを与えることができなかった。
「?」
途端に辺りが暗くなり違和感に気付くアミルダ。
見上げると分厚い黒い雲が空を覆っていた。
「……雲?」
アミルダは余りに突然の光景で動揺を隠しきれない。
それほど不気味な雲だったのだ。
マイクを見てみると、彼は何処か違う場所を見上げている。
その視線を追うと、そこにはビルの屋上で右手を上げる茜の姿。
「あんな所で何を……」
「…………」
アミルダとマイクが見上げる中茜がニヤリと笑い口元を動かした!
「《流星群(シューティングスター・メテオ)》!!」
「な!?」
「!?」
漆黒の雨雲から姿を見せたのは、泰陽の切り札である《サン・メテオ》!
しかも、それが雨の如く無数に降り注ぐ!
茜の属性の真骨頂……真似した属性を合わせるという必殺技。
《天》で天候を雨にし、それに《陽》を合わせたのだ。
「アッハハ!! 行けー!!」
「私まで巻き添えにするつもりですか!!」
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