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「《一斉射撃(ﾌﾙ･ﾊﾞｰｽﾄ)》!!」
体を起こしたマイクから大量のミサイルやら弾丸やらが発射された。
茜は朱い炎を宿した翼を羽ばたかせすぐに高速移動をする。
しかし、追尾機能があるミサイルが茜を追いかけてきた。
《翼》と《朱》を発動している為、他の属性具現を発動できない茜は急降下を始める。
空中では《翼》を交えた属性しか使えない為だ。
「最初からそうしてくださいよ!!」
地上間近になるとアミルダが幾つかの剣を投げ、茜を追尾するミサイルを破壊する。
そして茜は着地した。
「あなたのせいで余計なダメージを受けました」
「あんくらいじゃどうせ死なないでしょ？ 頬の傷でチャラにしてよ」
「その傷の何十倍の傷なんですが！」
「来るよ!!」
茜とアミルダが左右に跳ぶと、二人がいた場所にマイクが勢いよく着地する。
「属性具現！」
茜は鎖鎌を振り白く細長い斬撃を繰り出し、アミルダはありったけのナイフを投げた。
アミルダのナイフはヨーヨーで落とされてしまい、斬撃はしゃがんでかわされる。
「ちっ……避けたか」
「危なっ!!」
舌打ちをする茜だが、マイクが避けた斬撃はアミルダに飛んでいき、アミルダも間一髪しゃがんで回避した。
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