◆自由VS支配 最強の定義◆

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爆発により発生した煙幕に視線を向けるマイク。 「クク……」 常識を逸した強さ。 圧倒的存在感。 一番以外に興味を持たないその純粋なる向上心が今の彼を作った。 そして、それを可能にしてしまう才能がマイクを歪ませた。 「ハッハッハ!! なんだ、終わってしまったのか?」 マイクに歩み寄るフィスタ。 「せっかく切り札を出してきたのだが、予想以上に脆かっ……」 フィスタは言いかけて止めた。 何故なら煙幕の向こう側に二人の人影が現れたからだ。 「ほお……無傷か」 「…………」 マイクも僅かに目を見開く。 煙幕から現れた茜とアミルダは全くの無傷。 肌や服はボロボロだが傷という傷が見当たらない。 「感謝してよね」 「治療系の属性も持ってたとは……感謝しますよ」 属性具現()で傷を癒やしたのだろう。 しかし、茜とアミルダの表情は険しい。 マイクを倒す術が見当たらないからだ。
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