◆自由VS支配 最強の定義◆

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だが、茜にはようやく勝利のビジョンが見えてきた。 どうにかしてフィスタに属性を使わせる状況を作り出し、そして視認して真似をする。 それで無敵にも思えるマイクを停止させる…… 「茜さん……でしたっけ?」 アミルダがそう声をかけてきた。 「うん、そうだけど」 「恐らくフィスタは何かを仕掛けてきます」 「分かってるよ。そうじゃなきゃあたしの前に出て来ないもん」 「悔しいですがマイクに勝てるのはあなただけです。私が攻めます、だからいざとなれば……」 「それも分かってる」 茜はアミルダの洞察力に感心していた。 アミルダは茜の表情を見て察していたのだ。 瑠璃丸の体力がもう余りないことに。 だからこそ"私が攻めます"、つまりなるべく体力を温存をし、マイクにトドメをさせる状況が作れるなら、"いざとなれば"自分を見捨て、もしくは自分ごとやれ、そう言いたいのだろう。 「フフン……では、内緒話は終わりにしてくれないか? そろそろ始めたいのだよ。自由が消え去る儀式を……私の……完全なる世界征服を!!」 フィスタが両手を上げて空を見上げながらそう宣言した。 そして、事態は起こった!
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