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「うわあああぁぁぁ!!」
「!?」
突然の悲鳴。
それはホテル内部から聞こえてきた。
フリーナイトの実力は確か、負けることなどまず有り得ない。
しかし、今のは明らかに部下の悲鳴……そう感じた茜とアミルダはホテルの方を見た。
「な、なんだ、こいつらは!」
「あ、茜さん!! 逃げぐあぁ!!」
ホテルの出入り口から逃げるように出てくるフリーナイトの人達。
そして、それを追うのは……
「…………は?」
「そこまで堕ちたのか……フィスタ!!」
驚きを隠せない茜に、怒りを露わにするアミルダ。
逃げるフリーナイトを追うのは正に異形と化した大勢の化け物。
人の形をした何か達。
全員が私服から見える肌の色は赤黒い、しかし共通点はそれだけだ。
髪の色、瞳の色、目の色はそれぞれバラバラで黄、赤、緑と様々だ。
アミルダも茜も断片的になら見たことがある。
七つの魂を入れられ片目の瞳が常に赤色になってしまったルイ、ルイ以上の複数の魂を入れられ青髪と化したイアス。
「こんなに変わるということはそれほどの……」
アミルダがそう呟いた時だった。
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