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「属性具現……《分》!!」
茜は十数人に分身し、襲われているフリーナイトをそれぞれ助けに行く。
「時ちゃんの部下になにすんだ!!」
「茜さん!!」
本物の茜は一番近くにいた化け物を蹴り飛ばす。
怯んでいたフリーナイトは立ち上がり礼を言っていた。
フリーナイトの実力なら化け物程度に遅れはとらない。
しかし、あの異様な姿と圧倒的パワーにより恐怖を感じてしまったのだろう。
宝時なら……もし宝時がいたならばどうするのだろうか。
茜は考えそれを実行に移す。
「何やってんだ、お前らぁ!! あたし達はこんな奴らに負ける程弱くないでしょ!! 時ちゃんの部下なら踏ん張り所を見せやがれぇ!!」
そう言って近くの化け物に朱い炎を宿した蹴りをお見舞いし、化け物を吹っ飛ばす。
それを見たフリーナイト達は武器を構え、その目から恐怖を捨て去った。
「こんなしょぼくれた姿ぁ、宝時さんに見せらんねぇ!!」
「俺達ならやれる!!」
「宝時さんの息子にここを任されたんだ、役目は果たさないとなぁ!!」
まだだ!
フリーナイトはまだ負けていない。
士気を持ち直し化け物達に茜と共に悠然と立ち向かっていく。
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