◆自由VS支配 最強の定義◆

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「見て下さい」 アミルダは加勢に来た者達に右手を向け、そう言った。 セインはボブや影山達とは面識がない。 ボブもセインや影山達、更に茜とも面識がない。 彼らは素性が分からない者同士で背中を預け協力し戦っている。 「皆、あの子ども達に影響された方達です。これが私達の力です。あなた方がいくら強力な力で支配を目論んでも、子ども達が諦めない限り、私達も諦めません。屈しません」 アミルダは卯化を解除し、ナイフを出現させそれを握る。 そして、フィスタとマイクを睨みながら身構えた。 「支配には絶対に負けない! 屈しない! 認めない! だから私達が必ず証明します。自由だからこそ作られる絆の力を!」 アミルダがそう言った時、茜がアミルダの隣に並んだ。 化け物達はセイン達と再び士気を上げたフリーナイト達で十分だと感じたのだろう。 「お姉さんの言う通り。あんた達のくだらなくて幼稚な妄想なんかあたしがぶっ壊してあげるよ」 「あたし"達"です」 「まぁ、どっちでもいいじゃん?」 茜も鎖鎌を胸の前で構え戦闘態勢だ。 マイクは相変わらず無表情なのに対し、フィスタは俯いていた。
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