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『いいか? 元々セイバーナイトは国に作られた組織だ。ダークナイトは非道なテロリストで、国民にとっちゃそんな組織と戦うセイバーナイトは正義の味方だ。施設を破壊し、ダークナイトを潰したとしてもお前らは悪者なんだよ』
「た、確かにそうだね! ど、どうしよう!」
全くそのことを考えていなかった煉は急に焦り始めた。
『大丈夫だ。俺は奴らの本当の実態を証明できる証拠を集める。俺には……それぐらいしかできないからな』
「いや、孝地は凄いよ。そんなことまで考えてるなんて……やっぱり孝地が親友でよかった」
『な、なに恥ずかしいこと言ってんだ! と、とりあえず、俺はもう動くぞ! じゃあな! そんで死ぬなよ!……ブツ!』
照れているのを隠す為、勢いよく電話を切った孝地。
しかし、煉は嬉しかった。
最後に自分達の身を心配してくれたようなことを言ってくれた。
やっぱり、孝地も自分達にとって必要不可欠な存在だと改めて思う煉。
「どうなったの?」
ヒメにそう聞かれた煉は、電話の内容を詳しく話し始めた
そして、孝地の行動予定を聞いたセインは感心した。
「その少年、やるな。確かに只でさえ兵力のない私達にとって民衆というメディアは大きな味方となるだろう」
「よし、みんな準備しよう」
最後の決戦に向けての準備。
準備する物は余りないが、心構えは大事だ。
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