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遂に皆の心の準備が終わる。
煉、沙助、ルイ、里奈、菊、泰陽、晴也、ヒメ、ミカエル、セイン、オルガン……皆が皆力強い目をしている。
「よし」
煉達は円形になると、まず煉が真ん中に右手を差し出す。
「必ず終わらせよう。全部」
「うむ、今日で戦いで傷つく者はいなくなる」
次にルイが煉の右手の上に自分の右手を重ねる。
「私……みたいな……人は……作らせない……絶対に!」
そして、里奈も同じように右手を重ねる。
「ちょっと煉もルイちゃんも暗いよ! あたし達が明るくならなきゃ世界も明るくならないよ?」
里奈が微笑みながらそう言うと、泰陽が満面の笑顔で右手を重ねる。
「里奈ちゃんの言うとーり! ま、暗くなりそうになったら俺が照らしてやるさ! 無理矢理にでもな!」
いつもはおどおどしているヒメも今回ばかりは、すっと右手を差し出し力強く泰陽の手の上に重ねた。
「私だって照らすもん! 泰陽君の明るさには負けない! 」
「ちょ、ヒメちゃん? 争う相手違くない?」
そして、最後にセインが右手を重ねた。
「我らに神のご加護があらんことを!!」
「よし、みんな行くよ!!」
「おおー!!」
全員で同時に右手を上げる!
始まる……最後の戦いが!
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