◆自由VS支配 最強の定義◆

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「っ!!」 よろけながらも物凄い形相でアミルダを睨むフィスタ。 怒りの余り叫びたいが音に襲われる為、声にならない怒りを表情で表してきた。 そして、そのフィスタの突き刺すような視線は次にマイクに向けられた。 まるで、私をちゃんと守れとでも言いたげに。 「…………チッ」 「!?」 その視線も、フィスタの言いたいことも伝わったマイクが小さく舌打ちをし、光速で戦っているセインとオルガンだけがそれに気付く。 「(成る程……つまり我が神なのか)」 「(成る程……奴らの繋がりは所詮利害が一致するから、お互いを利用することしか頭にないらしいな)」 セインではなくオルガンがマイクとフィスタの繋がりを理解する。 フィスタはマイクを使い世界征服、マイクはフィスタを使い自身に最強の力を。 つまり、信頼関係など皆無! 仕方無くといった表情でマイクが消え、アミルダは腹部を蹴られ吹っ飛ばされた。 その間にセインが沼にはまった茜を引っ張りあげる。 「助かった、セインちゃん!」 茜とセインはすぐさまマイクに襲いかかる。 茜は漆黒の炎を宿した打撃と音で、セインは光速で四方八方から斬りかかるが、マイクはフィスタを守りながらも数多の属性を使い対応してくる。
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