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ボブの体に変化は無く、大野の両腕は装甲に包まれ背中にはバーナーの放射口、影山の周りには透明な白いバリアーが張られ、アミルダの背中には無数の刃物で構成された翼。
多人数の同時卯化、その様子はまさしく圧巻だ。
「行くぜぇ!!」
ボブの両手にマシンガンが現れ、更にボブの周りに円を描くように現れた幾つもの宙に浮くマシンガン。
それらが一斉に銃弾を乱射する。
しかし、マイクとフィスタは左右に跳んで避けた。
フィスタは勿論、マイクも防御系の属性は卯化の前では意味を成さない。
卯化に対抗できるのは卯化だけだからだ。
「マイク!! 奴らを一人残らず殺せ!!」
「…………」
言われなくてもそのつもりだとでもいいたげに返事もせずマイクは雷を帯びて消えた。
「!?」
しかし、マイクが消える直前に影山がバリアーの範囲を広げ、茜達全員を囲む。
するとマイクはバリアーに弾かれ、光速で四方八方から攻めてもバリアーは破れない。
「君の機械化……確かに恐ろしい能力だがこのバリアーは属性を絶つ。残念だが君は入れないよ」
機械化を解いてしまえば《全稼働(ﾌﾙ･ﾌﾞｰｽﾄ)》状態も終わってしまう為、マイクは通れない！
「ガッハッハ!! これをくらってみろ!!」
大野が腕を引き力を溜め始めた！
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