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「ハァ……ハァ……我が一撃……どうだ?」
バリアーの中に着地したセインは、卯化の反動で呼吸を荒げながらも煙幕を見据える。
それが晴れると、そこには……
「…………」
ボロボロのマイクが片膝を着けていた!
両腕と右頬の皮膚が剥がれ、中の機械が露わになっている。
切断された配線から電気がほとばしっており、マイクの表情も険しい。
血も出ていない、息も荒くない、しかしようやくマイクにダメージを与えられた。
機械の力で自己修復しようとしているがそれを黙ってみるなどありえない。
「待ったナシです!」
「!?」
空中から現れたアミルダが上から剣を突き出す。
しかしマイクに光速で避けられ距離を取られた。
「逃がさない!」
マイクの周囲に無数の刃物を出現させ、それを急加速させる。
マイクは両手のヨーヨーで弾いていくが、その隙に大野の打撃がマイクを吹っ飛ばす。
「マイク! 何をしている! さっさと奴らを……!?」
突然濃霧が発生しフィスタの視界はすぐに覆われた。
「あんたは俺が相手してやるよ」
「あたしもね」
「貴様らぁ!!」
激怒するフィスタの前に如意棒を肩で担ぐ孝地が現れ、孝地の両隣に恐らく分身であろう茜が現れる。
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