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まず、セインの属性でベースシグレータの東西南北の離れた位置にゴッドナイトの信者達と煉達を運ぶ。
北は煉、ルイチームだ。
ベースシグレータから北の位置にあるビルの屋上に煉とルイ、そして少数の信者達が配置される。
「では、これが君の携帯だ」
セインにこの為に用意してもらった携帯を渡された煉はそれをポケットにしまう。
「我は次に他の者を運んでくるぞ。幸運を祈る」
そう言うとセインは光に包まれあっという間に消えた。
「ベースシグレータ……遠いな」
煉は遠くにある大きなホテルを眺める。
この煉達がいる場所がセイバーナイトの警戒網ぎりぎりの場所なのだ。
「……お兄ちゃん」
「……ん?」
服の袖を掴まれた煉は隣にいるルイを見る。
少し不安そうな表情だ。
「やっぱりルイは残った方が……」
「嫌だ!……別に……怖い……わけじゃ……ないもん……ただ……お兄ちゃんと……離れたく……ないだけ」
「大丈夫だよ。僕は負けないし、何処にもいかない」
そう言う煉の表情がなんとなく切なく感じたからルイは不安だった。
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