◆自由VS支配 最強の定義◆

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「(使ってこないな……警戒してるか気付いているか)」 二人の茜はフィスタから視線を外さない。 茜の分身は本体と視界を共有している為、分身がフィスタの属性を見れば本体が真似できる。 しかし、フィスタはそこまで推測しているのか属性を使おうとはしない。 「行くぜ、オッサン!」 「貴様らに私の属性は勿体無い……素手で十分だ」 走り出す孝地に身構えるフィスタ。 「っらぁ!!」 走った勢いに任せて如意棒を横に振るう。 しかし、フィスタに容易く如意棒を掴まれ孝地は腹部に蹴りを入れられた。 「がっ!?」 「そのまま武器を手放していればよかったのにな」 「あたしを忘れんな!」 茜はフィスタの左右から鎖鎌で襲いかかるが、フィスタが如意棒ごと孝地を振り回し、右から来た茜と孝地をぶつけられ吹っ飛ばされる。 「ふん」 フィスタが左の茜に蹴りを放つが、《読》で先読みし茜は体を傾けてかわす。 そして、フィスタの懐に入り込んだ茜は勢いよく体当たりをした。 「!?」 「どうやら勘違いしていないか?」 渾身の力で体当たりした筈だがフィスタは微動だにしない!
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