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フィスタは茜の首を掴むと持ち上げた。
「武器による肉体強化は貴様だけでなく私にもあるのだよ? つまり、貴様のような餓鬼が肉弾戦をしかけたところで無意味」
「あたしは大人だっての!」
フィスタの背後から茜の分身が襲いかかるが、フィスタは背後を見ずに蹴りを繰り出し背後からの茜を吹っ飛ばす。
「無駄だと言ってるのがっ!?」
その隙を突き孝地が空中から如意棒でフィスタの頭を殴った。
よろけたフィスタは掴んでいた茜を手放し頭を抑える。
「くっ!」
「無駄じゃねぇんだよ、バーカ!」
孝地がそのまま如意棒を振り回し猛攻をしかける。
フィスタは脳がぐらつき視界が定まらない為か、両腕の装甲で受けるだけの防戦一方だ。
「くらえ!」
すると、二人の茜が鎖鎌を投げ飛ばしフィスタの足に巻きつけた。
フィスタは足がもつれ尻餅を着く。
「てめぇはこれで終いだぁ!!」
如意棒を振り上げる孝地。
フィスタは腕を交錯し防御の姿勢だ。
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