◆ベースシグレータ攻略戦!!◆

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里奈は粉々になった窓から外に出ると、前方にいる人物を睨む。 「あんたは?」 「フフン……アタイはジル!! 《ジルエマ・タイラロー》!! ここを通りたきゃあたしを倒してから進むんだね!!」 ジルと名乗る仁王立ちしている女性。 サンダルにショートパンツ、そして青いへそ出しキャミソールと、とてもラフな格好をしている。 しかし、特徴的なのは真っ赤なベリーショートに、耳、へそに付いてある大きなピアス。 右手には先程里奈を投げ飛ばしたのに使ったであろう黒い鞭。 「チッ! まだまだガキじゃんか。本部に来いっつーから来てやったのによぉ、アタイにガキのお守りをしろってか!?」 「…………」 里奈は身構えた。 本能が言っている。 ジルと名乗るこの女性……かなり強いと。 「おい、ガキ! ちっとばかし悪ふざけが過ぎたようだね! 仕方ないからアタイがしつけしてやるよ、ほらかかってきな!」 人差し指でくいっと挑発してくるジル。 里奈は黙って両足に朱い炎を宿すと、腰を低くし身構える。 挑発に乗る訳にはいかない。 できるならここは戦わず先に進んだ方がいいが、ジルは放っておくと後々厄介な存在になる可能性がある。 「やるしかない」 「さっさとかかってこい、ガキ!」
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