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一方、姫のチーム。
ホテルの裏側から攻める予定のこのチーム、まだまだホテルは遠い。
ヒメが敵に見つからぬよう慎重に行動しているからだ。
「今です」
ヒメの合図と共に赤い屋根の家の塀から飛び出し住宅街を駆け抜ける信者達とヒメ。
時折ミカエルを飛ばし、敵がいないか探らせ、いたなら隠れてやり過ごしそしてホテルに近づく。
属性具現の温存及び、信者達に怪我をさせないようにする為のヒメらしい攻め方だ。
住宅街を通り抜け今度は林に囲まれた小さな公園。
「この調子で無傷でホテルに行ければいいんだけど……」
「敵の気配はありませんし、幸い泰陽様達が陽動になっています。大丈夫ですよ」
「うん」
公園内にもセイバーナイトはいない。
公園を突き抜ければまたそこは住宅街。
一軒家が左右に並び真ん中に幅広い歩道がある。
歩道を堂々と歩くわけにもいかず、ヒメ達はまず手前の一軒家の塀の影に隠れた。
「な、なぁ……」
信者がヒメの肩を叩いた為、ヒメは振り向いた。
「どうしました？」
「この家……」
信者の一人が目の前の家の屋根を見上げる。
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